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世界基準に則ったjcss校正で正確な仕事を

 製造業において、規格に則って製品が作られていることは、とても重要なことです。
ほとんどの製造業において、部品を下請け業者に依頼したり、材料を専門の業者から購入することは一般的となっています。
その過程で、使う部品の長さや質量の規格が異なったり、材料の性質に違いがあっては、安心して使える製品を生み出すことはできません。
また、日本だけでなく、世界で活躍する製品を作るためには、世界基準に則って仕事をする必要があります。
そのため、製造業において、さまざまな規格を揃えて世界の標準に合わせる「校正」の作業は大変重要です。
また、校正を行う業者の管理や、正しく校正されているかをチェックする体制も重要です。
日本の製造業が世界で通用するためにも、製品に「正確、安心」という付加価値を付けることは必須で、校正証明書の発行は顧客の信頼のためにも必要なことと言えます。


 jcssとは、japan Calibration Service Systemの略称ですが、簡単に言うと、計量法に基づくトレーサビリティ制度のことです。
校正で使用される基準には、JIS規格のように一般的に知られる従来の基準と、国際的に通用する国家計量基準に基づくものがあり、jcss校正は後者に該当します。
また、jcss校正を行う機関は、国が定めるNITE 認定センターによる審査に合格し、登録を受けることが義務付けられています。
厳しい審査に合格した機関のみがjcss校正の証明書を発行できるため、校正を依頼した業者は確かな信頼を得ることが可能です。
第三者の検査を受けた信頼できる機関で、正確さを証明できることがjcss校正の最大のメリットであり、従来の校正とは異なる点と言えます。


 jcssでは、「長さ」や「流量」「圧力」のように、24個の細かな登録区分に分類されています。
それぞれの区分でトレーサビリティ体系が整備されており、何度も厳しい検査を受けて校正証明書が発行さる仕組みになっています。
また、jcssでは「国際MRA対応認定事業者」と呼ばれる、国際認定スキームによって認定された登録事業者の証明書を発行することが可能で、国際的に通用するものとして信頼を受けています。
また、jcssの特徴として、校正の頻度や回数を定めていないという点が挙げられます。
これは、jcssの校正証明書に「校正周期を推奨してはならない」と明記されているからで、校正の頻度や回数に関しては使用者が責任を持って管理することが求められます。
このことは、使用する機器のメンテナンスに気を配り、使用する側と校正する側とで、それぞれの責任を持って取り組んでほしいという姿勢の表れとも言えるでしょう。

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